津軽海峡冬景色

 私の中で「上野発の夜行列車降りた時から、青森駅は雪の中」な感じの極寒の中、さゆりが熱唱してるイメージで始まった「家族の旅路」が、とうとう終着点にたどり着きました。津軽海峡冬景色な凍てつく寒い所に終着しなくて良かった。兎に角辛く悲しいことの連続で「ヒュールリーヒュールリーラーラーって」昌子も時々出て来てさ、寒いよー辛いよーって震えて越冬ツバメしながら見てましたよ。ツバサは、出てこないしもうツバメになるしかないじゃないのさ。時には八甲田山の雪中行軍みたいに「天は我々を見放した」みたいな気持ちになったこともありましたよ。でも、最後は柔らかな日差しの中で一緒に富士山の見える二人の暮らしたアパートに辿り着けて本当に良かったね。もう一話あっても良かったよね。光男と柳瀬が、と言うか光男が柳瀬の愛を理解して受け入れ柳瀬を父と呼べるまでにどんな気付きと葛藤があったのかもっと丁寧に描いて欲しかったな。それでも、後半の祐介の穏やかな顔は、辛い真実ではあったけど知らずに一生を終えずに済んで本当に良かったと思えたんだと言う、様々な感情を昇華した優しいお顔でしたね。
このドラマには、いろんな家族の旅路があったね。子供の行く末を案じたあまりに周りの事が見えなくなり犯してしまった犯罪と深い自己犠牲の愛。親達のしたことに振り回された兄と妹。それでも尚、様々な葛藤を乗り越えて、お父さん、お母さん、お兄さんと呼べたことの幸せ。自分の妹家族を惨殺したと思われる男の息子と分かっても愛情を持って育て続けた仏様みたいな浅利夫妻が、礼菜さんや柳瀬さんとも縁を結んで家族になってくれたこと。凄い愛がたくさん詰まったドラマでした。
 凄くいい最終回だったの、だけどね、私だけだと思うんだけどね、多分、多分だよ、滝沢さんがあんまり美人過ぎるせいだと思うんだけどさ、出所した柳瀬さんが、光男君を抱きよせた時、トレンディドラマかと思っちゃったんだよ。小田和正もしくはカルロストシキがさ、歌い出すんじゃないかと思っちゃったのよ。ラブストーリーが突然に始まっちゃって、抱きしめたいになっちゃったのかと思っちゃってさ。せっかくのいいラストに水を差してホント、申し訳ない。最終回なんで東海テレビ感超えてトレンディドラマ感出して来たのかと。だって滝沢さんの抱きしめられてるお顔がさ、そんじょそこらの女優さんよりお綺麗だからさ、あんな美人さん抱きしめられて遠憲さん役得だな、オイ、って思っちゃったんだよ。すまん、トレンディドラマ世代に染み付いた性なのかもしれん、ラブストーリーは突然に始まっちゃうことに抗えないトレンディドラマ世代の運命、いや宿命なのかもしれない。と無理矢理東海テレビ感の方向へ引き戻してみる。
 抗えないついでに言うと、「家族の旅路」ロスに抗えない。もう、毎週滝沢さんに会えないのか〜寂しいな〜。DVD出るのはありがとうございますなんだけどね、「記憶のカケラ」は?滝沢さんのあの高音の入りがね〜ぐっとくるよね、聞きたい、ドラマ終わっちゃったからせめて歌を手元に置きたい。是非是非CD化の方よろしくお願いします。
 そして、滝沢さん始め「家族の旅路」のスタッフ・キャストの皆様、良質なドラマをありがとうございました。また、滝沢さんや今井さん界隈でお会い出来ることを心よりお待ち申し上げております。